2020年10月13日火曜日

新しい生活様式

  パソコンを注文する。まだ届いてはいない。中古のものをどこで買おうかなあとあぐねていたら、ファルマンが検索して、新品なのに5万円以下のものを見つけてくれたので、それを注文したのだった。やっぱり僕のようなパソコンの需要ってあるのだな。特別それで大がかりな何かをするってわけじゃないけど、とりあえず自宅に自分用のパソコンがないと困るという、そんなふわっとした需要。中古は保証などで少し不安なところがあるので、そこまで遜色ない値段で新品が手に入るのなら万々歳だ。実際、長くも持つだろうし。
 突然逝ったパソコンは、どう逝ったのかといえば、起動スイッチを押しても起動しなくなった。たまにコンセントを付け替えたりしてからスイッチを押すと、電気が点いて、フォオオオオンと、起動するような音がするのだけど、ちゃんと立ち上がるより先に、5秒くらいで力尽きて、電気が消えてしまう。そしてそのあと何度スイッチを押してもうんともすんともいわない。はじめに少し反応はするけど、そこから次の本格的な段階に繋がらない感じは、車でいうエンジンが掛からない空ぶかしの様子に似ている。どうやらコンピュータそのものは、まだ立ち上がる意志があるようだが、人間でいうところの血管とか関節とか神経とか、そういう部分に支障があって、どうにもこうにも起き上がれない感じなのだと思う。じゃあ修理すれば案外すんなり直るんじゃないの、という気もするが、そもそもが中古なので、またいつ壊れるとも知れないそれに修理代を出すのもやはり馬鹿らしい。
 外付けハードディスクに入れていなかったデータというのも多少あって、それは少し残念だし面倒だが、でも僕はわりとこういう、清算してまっさらな状態になるのって、嫌いじゃないのだ。ファルマンにいわせると、淡白で薄情ということになるが、失ったのなら失ったで、またイチからやっていけばいいかなー、と思っている。
 そんなわけで新しいパソコンがやってくるのが今はとにかく愉しみ。ちょうど再びブログを日課としようとしたところでのこの事態のため、ここ数日のブログはタブレットにBluetoothキーボードで書いているのだ。これがまあ、どうしたっていささかやりづらい。いささかやりづらくても、できているのだから便利だなあとは思うけれど。新しいブログ、新しいパソコンに、ついでにいえば職場だってつい最近に新しくなったわけで、生まれ変わったような、やっぱり嫌いじゃない、清算してまっさらな状態になった喜びがある。